国際業界誌「MED TECH Outlook APAC」に取り上げられました。
国際業界誌「MED TECH Outlook APAC」にて、2020年度アジア・パシフィックエリアにおける、診断薬業界にソリューションを提供するトップ企業10として取り上げられました。
記事概要
1)COVID-19パンデミックが世界中の社会経済生活に影響する健康危機をもたらしている中、愛媛大学発ベンチャーであるセルフリーサイエンス社(以下、CFS)が提供するコムギ胚芽無細胞タンパク質合成システムにより、横浜市立大学医学部 梁明秀教授は、いち早くCOVID-19の血清試験(抗体検査キット)の開発に成功し、関東化学(株)により上市されました。
2)生きた細胞からタンパク質発現に必要なマシーナリー(部品)を取り出したCFSのタンパク質合成システムは、特別な装置を必要とせず、シンプルな合成・評価が可能で、膨大なマーカー探索に必要な短時間合成能力を有する一方で、診断薬製造に必要な量のタンパク質を供給する生産拡張性も有していることが、今回の迅速な抗体検査キット開発につながりました。
3)別の診断関連事例紹介
愛媛大学の高島英造准教授、坪井敬文教授、オーストラリアのWalter Eliza hall 医学研究所のIvo Muller教授との国際的な共同研究プロジェクトが三日熱マラリア再発の原因となっている肝内休眠型原虫感染者を見つけることのできる血清診断マーカーパネルの同定に成功しました。これは、合成の難しいタンパク質の合成を可能とするCFSの技術が貢献しました。
4)CFSの新製品・新サービス
CFSは、癌を含む慢性疾患を検出する自己抗体の探索プロジェクトと個々の抗体のテストをサポートする「CF-PA2Vtech」と呼ぶプロテインアレイを開発しました。この技術プラットフォームは、ヒトタンパク質抗体の品質や抗原や自己免疫ターゲットの探索を助けることなどで、開発を迅速化できます。開発段階でのヒトタンパク質に対する抗体の特異性などのテストを高速化し、抗原や自己免疫標的の発見についてご支援が可能となりました。