最大でヒト全遺伝子の約80%以上に相当するタンパク質を搭載する当社のヒトプロテインビーズアレイは、様々な特徴を有しています。当社では、各種ヒトプロテインビーズアレイを用いて様々なモダリティをはじめとする分子と、タンパク質の互作用解析サービスを提供してまいります。
現在、ゲノムワイドに網羅的な解析用に23,000種類のヒトタンパク質を1536 wellプレート36枚に搭載したヒト23Kプロテインビーズアレイ、そのCloneライブラリーからタンパク質の種類毎に分類してアレイ化したカテゴリアレイ、さらにはプロテインキナーゼ、E3 リガーゼ、DNA 結合タンパク質、脱ユビキチン化酵素などのカテゴリの中から厳選した118 種類のヒトタンパク質を搭載しているダイバーシティアレイをご用意しています。
ヒトプロテインビーズアレイの特徴
その1. 約23,000種のヒトクローンライブラリー
これまでNEDOのFLJ-PJ:full-length human cDNA sequencing project (1996-2006年) で作製された約20,000種類のヒト遺伝子を網羅する世界最大級のヒトクローンライブラリー(JBiC Clone)を基に、さらに愛媛大学、かずさ公益財団法人DNA研究所(かずさClone)の協力で約23,000種類までクローンの拡充が図られました。ぞの全タンパク質を搭載しているのがヒト23Kプロテインビーズアレイになります。
NEDOのPJで作製されたクローンライブラリーを使用してタンパク調製
約23,000 = ヒト遺伝子の約80%以上(クローン収集 継続中)
その2. タンパク質非変性固定化
ヒトプロテインビーズアレイに搭載されるタンパク質は磁気ビーズと結合させて、磁力プレートに固定化されます。それらのタンパク質は合成からアレイ化、評価試験に至るまで溶液中で保持するため、非変性状態のタンパク質に対してアッセイすることを実現しています。
アレイ製造から相互作用アッセイまで、タンパク質を常に溶液中に保持
意匠1,504,916、意匠1,504,730
その3.コムギ胚芽無細胞タンパク質合成
現在搭載されているタンパク質は、他の発現系に比べ合成成功率・可溶化率に優れた当社のコムギ胚芽無細胞合成系により合成されています。
他の発現系に比べ合成成功率・可溶化率に優れた当社のコムギ胚芽無細胞合成系を使用。
多種タンパク質の一括調製に優れたタンパク合成様式
約23,000種類のヒトタンパク質を 1週間 の超短期間で調製可能
ヒトプロテインビーズアレイの品質
タンパク質搭載量頻度分布
搭載されている80%のタンパク質が10倍モル比の範囲内に収まっています。
タンパク質搭載量
抗DYKDDDDK抗体を用いてタンパク質の搭載を確認した製造ロットのプロテインアレイを使用しています。
ヒトプロテインビーズアレイのタイプ
現在、ゲノムワイドの解析からタンパク質の種類特異的な解析、および導入検討用のアレイまでご用意して、様々なリクエストに対応しています。
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ヒト23Kプロテインビーズアレイ
ヒト由来の全遺伝子の約80%に相当する23,000種類のヒトタンパク質を搭載するビーズアレイです。 1536 wellプレートの1ウェルに1タンパク質を搭載した36枚のプレートから構成されています。
※搭載している全タンパク質のリストは公開可能ですので、必要な場合はご連絡ください。
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カテゴリーアレイ
約23,000種のヒトクローンライブラリーから、タンパク質の種別毎に選択したタンパク質をアレイ化しました。現在、E3リガーゼ(572種類)、キナーゼ(457種類)、DNA結合タンパク質(1,314種類)をそれぞれ搭載したカテゴリーアレイによる、相互作用解析サービスを提供開始しました。
※各カテゴリーアレイに搭載されているタンパク質のリストは公開可能ですので、ご必要な場合はご連絡ください。
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ダイバーシティアレイ
公益財団法人かずさDNA研究所保有の遺伝子を基に、愛媛大学とかずさDNA研究所にて共同で作製された発現リソースを用い、プロテインキナーゼ、E3 リガーゼ、DNA 結合タンパク質、脱ユビキチン化酵素などのカテゴリの中から厳選した118 種類のヒトタンパク質(下表)を搭載しており多種類のタンパク質に対してのアッセイが可能です。
ダイバーシティアレイ搭載タンパク質リスト
以下のリストのクローンを基に調製されたタンパク質、計 118 種類を搭載しています。