ニュース
新製品「ジスルフィド結合タンパク質合成キット・セット」販売のお知らせ
株式会社セルフリーサイエンスでは、ジスルフィド結合を有するタンパク質の不溶化や活性の改善を目的とした新製品「ジスルフィド結合タンパク質合成キット・セット」の販売を開始いたしました。
《新製品》
■Disulfide Bond PLUS Expression Kit
はじめての方でも簡単にお使いいただけるように設計されたエントリーモデルキットです。
導入検討や発現確認におすすめです。
■Disulfide Bod Enhancer Enzyme Set
専用バッファー(SUB-AMIX SGC DTT-free)とジスルフィド結合形成を促進する酵素類(PDI & Ero1α mix9)のアタッチメントセットです。
WEPRO7240H Core Kitと組み合わせて使用することで反応スケールを自由に変更して目的タンパク質の合成が可能です。
株式会社テクノプロ テクノプロ・R&D社との業務提携に関するお知らせ
株式会社セルフリーサイエンスは、株式会社テクノプロ テクノプロ・R&D社とセルフリーサイエンス製コムギ無細胞タンパク質合成試薬の商業目的使用について業務提携いたしました。
詳細は下記プレスリリースをご覧ください。
「サリドマイド」の副作用解明に当社製品が活用されました。
当社の戦略的技術パートナーである愛媛大学プロテオサイエンスセンターの山中聡士 特定研究員と澤崎達也 教授らの研究グループは、当社のコムギ胚芽抽出液を使用して作製されたタンパク質を用いて、免疫調節薬「サリドマイド」の標的タンパク質への作用が体内代謝で変化するメカニズムを解明しました。
「サリドマイド」は、がんの一種である多発性骨髄腫の有効な治療薬として用いられる一方で、催奇形性など妊婦における発育障害を引き起こす副作用があり、そのメカニズムはこれまで不明でしたが、今回の研究結果によって今後、副作用を軽減した薬の設計に期待がもたれます。
BioJapan 2020 出展のお知らせ
セルフリーサイエンスは、BioJapan 2020に出展いたします。
会期:2020年10月14日(水)~16日(金)10:00 - 17:00
会場:パシフィコ横浜 展示ホール
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
○ブース(小間番号:D-51)
愛媛大学(プロテイン・アイランド・松山)内
コムギ無細胞タンパク質合成システム用の試薬・キット、受託サービスをご紹介いたします。
○プレゼンテーション(Presentatation Stage B)
日時:2020年10月14日(水)15:00~15:30
講演名:「非変性ヒトプロテインアレイを用いた相互作用タンパク質同定に関する新技術」
講演者:株式会社セルフリーサイエンス 研究開発部
※「Bio Japan 2020」は来場事前登録が完全必須となっております。
ご来場予定の方は、「Bio Japan 2020 WEBサイト」より来場事前登録をお願いいたします。
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。
国際業界誌「MED TECH Outlook APAC」に取り上げられました。
国際業界誌「MED TECH Outlook APAC」にて、2020年度アジア・パシフィックエリアにおける、診断薬業界にソリューションを提供するトップ企業10として取り上げられました。
記事概要
1)COVID-19パンデミックが世界中の社会経済生活に影響する健康危機をもたらしている中、愛媛大学発ベンチャーであるセルフリーサイエンス社(以下、CFS)が提供するコムギ胚芽無細胞タンパク質合成システムにより、横浜市立大学医学部 梁明秀教授は、いち早くCOVID-19の血清試験(抗体検査キット)の開発に成功し、関東化学(株)により上市されました。
2)生きた細胞からタンパク質発現に必要なマシーナリー(部品)を取り出したCFSのタンパク質合成システムは、特別な装置を必要とせず、シンプルな合成・評価が可能で、膨大なマーカー探索に必要な短時間合成能力を有する一方で、診断薬製造に必要な量のタンパク質を供給する生産拡張性も有していることが、今回の迅速な抗体検査キット開発につながりました。
3)別の診断関連事例紹介
愛媛大学の高島英造准教授、坪井敬文教授、オーストラリアのWalter Eliza hall 医学研究所のIvo Muller教授との国際的な共同研究プロジェクトが三日熱マラリア再発の原因となっている肝内休眠型原虫感染者を見つけることのできる血清診断マーカーパネルの同定に成功しました。これは、合成の難しいタンパク質の合成を可能とするCFSの技術が貢献しました。
4)CFSの新製品・新サービス
CFSは、癌を含む慢性疾患を検出する自己抗体の探索プロジェクトと個々の抗体のテストをサポートする「CF-PA2Vtech」と呼ぶプロテインアレイを開発しました。この技術プラットフォームは、ヒトタンパク質抗体の品質や抗原や自己免疫ターゲットの探索を助けることなどで、開発を迅速化できます。開発段階でのヒトタンパク質に対する抗体の特異性などのテストを高速化し、抗原や自己免疫標的の発見についてご支援が可能となりました。
「LIP.横浜トライアル助成金」交付対象事業に選ばれました
「LIP.横浜トライアル助成金」※の交付対象事業に当社が選ばれました。
■交付対象事業
タンパク質間相互作用を解析するスクリーニング技術を用いた創薬支援
■事業内容
創薬標的となるタンパク質間相互作用について、弱いタンパク質間相互作用であっても検出を可能にする酵素の最適化を検討し、相互作用スクリーニングによる創薬支援を目指します。(静岡県立大学との共同研究)
※LIP.横浜トライアル助成金は、(公財)木原記念横浜生命科学振興財団が横浜市経済局の補助金を受けて運営する事業です。
ジェトロの国際ビジネス情報番組に取り上げられました
ジェトロ(日本貿易振興機構)の国際ビジネス情報番組「世界は今-JETRO Global Eye」に取り上げられました。
国際ビジネス情報番組「世界は今-JETRO Global Eye」#1047(2020/07/09)
「新技術でヘルスケア市場に挑む! ‐デジタル版BIOで世界へ‐」
≪ジェトロHP≫
https://www.jetro.go.jp/tv/internet/2020/07/469f3b9a98ca0a5d.html
≪YouTube≫
NHKニュース 世界初の三日熱マラリア診断マーカーとして紹介されました
愛媛大学プロテオサイエンスセンターら国際研究グループと進めた三日熱マラリアの肝内休眠型血清診断マーカーの開発成果について、NHKニュースで紹介されました。
三日熱マラリアの肝内休眠型血清診断マーカーの開発に成功
愛媛大学プロテオサイエンスセンターの高島英造准教授、森田将之講師、坪井敬文教授と株式会社セルフリーサイエンスのマティアス・ハーベス(Matthias Harbers)次長らの国際研究グループは、三日熱マラリア再発の原因となっている肝内休眠型原虫感染者を見つけることのできる血清診断マーカーの開発に成功しました。
この成果は、愛媛大学プロテオサイエンスセンター、株式会社セルフリーサイエンス、The Walter and Eliza Hall Institute of Medical Research(WEHI)、パスツール研究所、Foundation for Innovative New Diagnostics(FIND)を主要なメンバーとする国際共同研究プロジェクトによるものです。またこのプロジェクトは、2015年10月から2017年3月まで公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下「GHIT Fund」)の助成を受けて開始しました。
今回の研究成果は、マラリア撲滅の難敵である三日熱マラリア肝内休眠型原虫の診断を世界で初めて可能とするもので、その治療を安全かつ有効に推進できる重要な成果と位置づけられます。
この研究成果に関する論文は、日本時間の2020年5月12日(火)付けでNature Medicine誌に掲載されました。
<Nature Medicine誌>
Development and validation of serological markers for detecting recent Plasmodium vivax infection
新型コロナウイルス検出用モノクローナル抗体開発に寄与しました
横浜市立大学の梁明秀教授を中心とした共同研究グループは、
新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) 抗原を特異的に検出できるモノクローナル抗体の開発に成功され、
抗原作製において当社コムギ無細胞系タンパク質合成技術をご活用いただきました。
※ご参考
横浜市立大学のプレスリリース